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事業用資産を含む相続の際の円滑な事業継続サポート

2025年1月

ご相談時の状況

[被相続人]夫
[被相続人] 父(70代、製造業を経営)
[相続人] 長男(事業を引き継ぐ予定)、長女、次男
[相続財産]
・事業用不動産  工場(土地建物、評価額8,000万円)
・事業用設備   機械設備一式(評価額3,000万円)
・事業関連預金  2,000万円
・個人資産    自宅(4,000万円)、現預金(4,000万円)

ご相談内容

父が急逝し、製造業(家族経営)の事業継続が急務となりました。長男(ご相談者)は事業を引き継ぐ意思がありましたが、他の相続人(長女、次男)の遺産分割協議が必要な状況で、事業用資産の相続が円滑に進まないと事業継続に支障が出ることを懸念していました。
さらに、事業用資産の評価額が大きいため、相続税の負担が重くなる可能性が高く、相続税の納税資金の準備方法についても不安を抱えていました。

実施した内容

相続財産の評価と事業用資産の特定

被相続人の遺産の中で、事業に直結する資産(工場の土地建物、機械設備、事業預金)を特定しました。
専門家の協力を得て、事業用資産の適正評価額を算定し、相続税申告に必要な資料を整えました。

相続税負担を軽減する特例の適用

事業用資産について「事業承継税制」を活用し、長男が事業用資産を相続する際の相続税の納付を猶予しました。これにより、即時の多額の納税負担を回避し、事業資金を維持することができました。
さらに、工場の土地については「小規模宅地等の特例」を適用し、評価額を80%減額しました。

遺産分割協議のサポート

他の相続人である長女と次男に対し、遺産分割協議の場を設け、事業継続の重要性を説明しました。
事業用資産は長男が全て相続する代わりに、長女と次男には個人資産(自宅と現預金)の大部分を相続する形で合意しました。これにより、全員が納得できる形で遺産分割協議書を作成しました。

納税資金の確保

相続税の納税資金については、事業関連預金の一部を利用するほか、長男が利用できる金融機関の融資制度を紹介しました。これにより、納税に必要な資金を確保しつつ、事業運営資金を圧迫しない体制を整えました。

事業承継の円滑化

長男に対して、相続後の事業運営に必要な書類手続き(会社名義変更、税務署への届出、従業員への通知など)をサポートしました。
さらに、士業の専門家(税理士、司法書士、弁護士)を活用して、事業承継後の運営がスムーズに進むようアドバイスを行いました。

提案のポイント

事業用資産の適正評価と特例の活用

適用条件を満たし、事業承継税制や小規模宅地等の特例を適用することで、相続税負担を大幅に軽減し、事業資金を確保しました。
特に、事業承継税制を活用したことで、長男は相続税の納付を猶予され、事業継続に集中することができました。

家族間の円満な遺産分割協議の実現

事業用資産を長男が相続することで事業継続を優先しつつ、他の相続人には公平な形で現預金や自宅を分割する提案を行いました。
全員が納得できる形での遺産分割協議書を作成することで、家族間の争いを回避しました。

納税資金の確保

相続税の納税資金として、事業関連預金や融資を活用する方法を提案し、納税期限内にスムーズに手続きを完了しました。

事業承継後の運営サポート

相続手続きだけでなく、事業承継後の運営体制を整えるため、専門家(税理士、司法書士、弁護士)によるアドバイスを行いました。
長男が安心して事業を引き継ぎ、従業員や取引先にも影響を与えない形での承継を実現することができました。

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